フムスを自分で作るのは簡単です
フムスが好きな人は多いでしょう。たくさんの人がスーパーマーケットなどに並んでいる既に調理された、クリーミーな中東の味であるフムスを楽しんでいます。売っているフムスを買うのは便利ですが、私たちのホームメイド・フムスを食べたらもっともっと満足感が得られるはずです。もう缶詰は必要ありません。
自分でフムスを作るのは簡単で、しかも私たちのお気に入りの調理器具の一つである圧力鍋の使い方に慣れることができます。圧力鍋の使い方を話す前に、どうして乾燥ひよこ豆から作るホームメイドのフムスの方がより良いのかをシェアしたいと思います。とても大きな理由が一つあります…それは「prana プラーナ」です。
プラーナとは、生命力であり、食べ物からも私たちの体や心に供給され、機能するために働くエネルギーのことです。プラーナが多いということは、より体と心に栄養がもたらされより機能するということなのです。
新鮮で調理したての食べ物に、一番たくさんプラーナがあります。なぜなら繊細なエネルギーであるプラーナは、調理された後にどんどん壊れていってしまうからです。プラーナは次第に小さくなり、調理から1日経つとほとんどなくなってしまいます。これがアーユルヴェーダが食べ残しを避ける理由です...食べ残しは、もはや力を持っていた食べ物の影に過ぎないのです。
スーパーマーケットの冷蔵庫に何週間も並んでいるフムス(または何年も棚に置かれているひよこ豆の缶詰)のラベルには、たくさんの栄養素やビタミンが表記されているかもしれませんが、アーユルヴェーダでは新鮮さやプラーナに代表される活力を重要視します。食べる前に、プラーナに満ちた食べ物が、あなたに素晴らしいエネルギーレベルをもたらし、疲れにくくしたり消化をよくすることを思い出してください。そのために調理する工程が少し増えても、それはやる価値のあることです。
アーユルヴェーダ・フムスを簡単に作るヒント:圧力鍋の使い方
もしあなたが乾燥ひよこ豆を調理した経験があれば、きっと煮ている間何時間も鍋を見張り、煮え具合を確かめたり水を足したりしたことでしょう。そして6、7時間煮てもまだ十分に煮えておらず、消化不良を起こしたかもしれません。
圧力鍋はそのような問題を解決してくれます。乾燥ひよこ豆を水に浸してから圧力鍋で調理すれば、30分以内でホームメイドのフムスを作ることができます。
圧力鍋は世界各国で普及していますが、数十年前は安全でないという問題があり、あまり評判は良くありませんでした。しかし、現在ではほとんどのものに安全装置が付いているので安心です。圧力鍋で調理するときには、気をつける必要はありますが恐れる必要はありません。
いろんな種類の圧力鍋がありますが、基本的なコンセプトは同じです。鍋を密封しスチームを閉じ込めて熱を強め、わずかな時間で豆や穀物を調理することができます。
基本的な使い方は、どれでもほとんど同じです。蓋を閉めてロックし熱を高めます。鍋のそばにいて、圧力のメモリが上がってくるのを待ちます(ほとんどの圧力鍋に同様の仕組みがありますが、それぞれに違いがありますので、詳しくはお持ちの圧力鍋の取扱説明書をご覧ください)。
それぞれの圧力鍋には独自のスタイルがあり、使っているガスコンロやお住いの地域の標高、どのくらいの量を調理するかによって、その反応も異なります。それぞれの条件に合わせた適切な時間と温度を把握するようにしてください。私たちの経験から言うと乾燥ひよこ豆は20分から25分ほどで煮えると思いますが、その時の条件次第ですので、慣れるまでは少し短めの時間で試して確認しながらやってみてください。もし火から下ろすのが早すぎたと感じたら、すぐにまた火にかけてください。
圧力鍋の使い方を試した後は、できたてのチャパティ.とともにホームメイドのフムスをすぐに楽しめるようになるでしょう。
アーユルヴェーダの簡単お料理レシピ「アーユルヴェーダ・フムス」
私たちのフムスのレシピにニンニクが入っていないのに気がつく方もいらっしゃるでしょう。ニンニクはラジャスなので、その刺激は消化を邪魔し、あなたの心を過剰に刺激する可能性があります。このレシピではその替わりにクミンやコリアンダー、ローリエなどのアグニ を強め消化を助けるスパイスを入れてバランスをとり、美味しさも保っています。バラエティーを楽しむために、フェネグリークやアサフェティダ(アギ)など、多くの他のスパイスも試してみてください。
4 人分
準備時間: 35 分
オーグメンティング
材料(アメリカの1カップは約240ml)
乾燥ひよこ豆 1カップ(たっぷりの水に一晩つけておきます)
ギーまたはオリーブ油 大さじ2杯
ミネラル塩 小さじ½
生のショウガ(刻む) 小さじ1杯
クミンパウダー 小さじ1杯
コリアンダーパウダー 小さじ1杯
ローリエ 1枚
ライムまたはレモンの絞り汁
水(必要に応じて)
作り方
ひよこ豆を浸していた水からあげます。
ギーまたはオリーブ油を圧力鍋の中で温め、塩と刻んだショウガを入れて、香りが立つまでさらに温めます。
クミン、コリアンダー、ローリエを加え、1分から2分くらい加熱します。
鍋にひよこ豆を加え、かき混ぜて絡ませます。
豆がちょうどかぶるくらいまで水を入れ、蓋を閉めてロックし、火をつけて圧力をかけます。
圧力計に表示が出てきたら、火を一番小さくして圧力を維持します(お使いのガスコンロや圧力鍋の使い方をご確認ください)。
24分ほど圧力をかけて調理し、火を止めたら圧力計がオフになるまで圧力が自然に下がるのを待ちます。
蓋を開けるときには十分注意してください。蓋を開けたら、ローリエを取り除きます。
5〜10分程度、豆を冷ましてから、お好みの柔らかさになるまで、調理過程で残った水を加えながらブレンダーにかけます。さらっとしたフムスがお好みでしたら、さらに水を加えてもいいでしょう。