ディナチャリャ - 大きなインパクトを与える日課

もし、あなたの人生に最も大きな変化をもたらすのが、一見小さな変化だとしたらどうでしょう?今こそ、dinacharya ディナチャリャ(日課)を確立する時です。

ディナチャリャとは、サンスクリット語で「1日の知恵に従う」という意味です。このアーユルヴェーダの概念は、1日をシンプルな構成にすることで、ドーシャのバランスを保ち、健康なagni アグニ(消化の火)を維持し、強い ojas オージャス(活力)を支えることができるという考えに基づいています。また、精神的にもバランスがとれ、人間関係も良好になり、最終的には自分の意図に沿った生活ができるようになります。考えてみてください。あなたは、瞑想の練習を始めようと思い、そう目標をたてました。瞑想を始めようと決意し、時間の許す限り、何度か瞑想をします。しかし、数週間後には、あなたの心、家族、仕事、生活からの要求が、瞑想の練習に取って変わっている。心当たりはありませんか?

支えとなるディナチャリャを作ることは、素晴らしい健康と、自分の人生に望む変化をもたらす鍵となります。シンプルなスケジュールを組むことで、一日があなたがコントロールされるのではなく、あなたが一日をコントロールすることができるようになります。瞑想を始めようと(あるいは、健康を増進したい、食生活を良くしたい、運動をもっとしたい、家族との時間を大切にしたい)と思っているなら、目標を立てるのではなく、ディナチャリャを確立し、自分が立てた目標をより尊重できるように一日にしっかりグラウンディングしましょう。それは、あなたの人生において、他のすべてがうまくいくための土台を築くことになるのです。


アーユルヴェーダのシンプルな日課を作る方法
いくつかの簡単なことからディナチャリャを確立していきましょう。以下に基本的なスケジュールを紹介します。これらの実践に慣れてきたら、 abhyanga アビヤンガなど他の要素を追加していきましょう。

  1. 日の出前に起床。早起きすることで、より重たい性質の kapha カパ の時間を過ぎてまで眠ることを確実に避けられます。起きるのがカパの時間を過ぎてしまうと、眠気や倦怠感が生じます。日の出が遅い地域では、6時前にベッドから出ることを目指しましょう。
  2. 体の浄化。舌を擦り、歯を磨き、neti ネティ(鼻うがい)をし、お風呂かシャワー。
  3. 瞑想アーサナ、その他のスピリチュアルな実践や、心と体のバランスを取るためのサポートになる練習をします。
  4. 朝食は午前7:30〜8:00までに済ませる。20分ほど座り消化の良いスタートを切りましょう。
  5. 昼食は午後12:00〜12:30までに済ませる。昼食を摂る時間を決めることで、空腹による食べ過ぎや体に良くない食べ物を食べる機会が減り、健康増進につながります。また、仕事や日々の雑用などから少し離れて食事をすることで、午後からの活動に集中することができます。  食事中は必ず座って、携帯電話やメールなどの気が散るものは近くに置かないようにしましょう。
  6. 夕食は午後6時までに済ませる。夕食を午後6時までに済ませると、就寝前に体が食べ物を消化するのに十分な時間があり、翌朝ぼんやりしたり、体が重くなったりするのを防ぐことができます。
  7. 就寝の1時間前には、電子機器の電源を切るなどして活動を徐々に緩やかにし、スピリチュアルな実践や読書、大切な人との静かな時間に集中しましょう。そうすることで、体が眠りに入る準備をし、心休まる休息と翌日の活力を得ることを確実にします。
  8. 夜10時までに寝る。 pitta ピッタの活動が活発になる前に寝ることで、目が冴えて寝付けなくなるのを防ぎます。真夜中にクローゼットを掃除しても、翌日の気分は良くなりません。


このスケジュールはシンプルに見えるかもしれませんが、その影響はまさに人生を変えるものです。というのも、ディナチャリャが提供する最大のメリットは、体を自然なリズムに近づけ、スケジュールの欠如に伴うストレスを軽減することで vata ヴァータ・ドーシャ を落ち着かせることです。風のエネルギーであるヴァータのバランスが崩れると、その過剰な動きによってピッタやカパ・ドーシャのバランスが一気に崩れてしまいます。しかし、ディナチャリャがあると、ヴァータは日常生活の中でグラウンディングされ、他のドーシャがバランスを取る助けができます。また、スケジュールの合間の自由な時間には、バランスの取れたヴァータがより大きな創造性と精神の柔軟性をサポートします。この変化によって、人生をより深く楽しむことができるようになり、1年を通して自分の意思を貫くことができるようになります。