60対40のバランス:アーユルヴェーダ風ちらし寿司

 
 

アスパラガスの栽培は、信念を培うプラクティスです。

Hale Puleの最高に新鮮な野菜の仕入先は自分たちが運営するDurga Farms(ドゥルガ ファーム)です。そこにアスパラガスの苗を植えたのは2年前。この春になってやっと収穫できるようになりました。(注:2019年まで、Hale Puleはハワイ、カウアイ島を拠点にしておりました。)

そうです、植え付けから収穫まで2年。当初カウアイ島でアスパラガスを育てるのは難しいと言われていました。でも、私たちに信念があったからこそ、今後15〜20年は植え替えなしでアスパラガスを収穫できるようになりました。そこで、アスパラガスの穂が土から顔を出し始めた今、私たちはこの豊富なアスパラガスをどのように食べたらいいのか、この先何年も他の人たちにどうやっておいしく食べてもらおうか、いろいろとレシピを考案しています。 

アスパラガスを使ったスープやお寿司、ソテーを作ってみて、アスパラガスはエクストラクティブ、つまりクレンジング作用のある野菜だと体感しました。また、エクストラクティブの食品は消化に負担がかかるので、必ず、体内組織を作り、精神を安定させるオーグメンティングの食品を少し多めに摂ってバランスを取るようにしています。

お米、アボカド、ニンジンなど、一般的に甘めの味を持っているものはオーグメンティングの食材に分類されます。オーグメンティングの食べ物は、「出す」代わりに体内組織を作り、活力を「入れ」てくれます。エクストラクティブの食べ物は葉野菜、ほとんどの豆類、ナッツ類、そしてアスパラガスも含まれます。一般的により苦味、渋味があることが多く、消化される際に体を浄化する食材です。私たちにはこの2つが必要ですが、現代の「ヘルシー」と言われる食事では、エクストラクティブ の食品を強調し過ぎているようです(生のケールサラダ、トレイルミックス、グリーンスムージーなどがそれにあたります)。これでは、体を常に浄化しているようなもので、時間が経つと枯渇してしまいます。さらに「穀物や炭水化物は太る」という誤った情報からくる恐れは、消化器系にストレスをかけ、体内のあらゆる健康の根源である消化の火である アグニを弱めてしまいます。 

アーユルヴェーダは、これとは異なる、よりバランスのとれた視点を提供しています。どちらか極端になるのではなく、オーグメンティングとエクストラクティブの両方を食べることで、体のあらゆるニーズをサポートすることができます。「オーグメンティング60%とエクストラクティブ40%」の黄金比率をバランスよく摂ることをおすすめします。これが程よくグラウンディングでき、程よくクレンジングできる、健康的でまるごと元気でいることを約束してくれる食べ方です。実践法はいたってシンプル。何も難しいことはありません。豆と穀物、そして2種類の野菜(1つがサツマイモなどのオーグメンティング、もう1つがホウレンソウなどのエクストラクティブ)、これを目安にすれば良いのです。オーグメンティングの食べ物は体重が増えそうで怖い?その恐れは 無用です。その「恐れ」は、あなたが望まないものをさらに引き寄せてしまいます。余分な体重がある場合は、最初のゲップで食べるのをやめるなど、アーユルヴェーダのアプローチは、あなたの身体と心に余分な負担をかけずに自然な体重に戻すのに役立ちます。

60対40の原則(とHale Puleの豊富なアスパラガス)を使ったちらし寿司のレシピを以下に掲載します。家で楽しく簡単に作れて、おもてなし料理にも最適です。ご飯と野菜のどんぶりに海苔を添えてサーブすれば、お客様は一口毎に好きなように自分の寿司ロールをデザインできます。以下は私たちのお気に入りの食材の組み合わせですが、オーグメンティングとエクストラクティブの食べ物リストを参考にすれば、色々な組み合わせでバランスボウルを楽しむことができます。

60対40 アーユルヴェーダ風ちらし寿司レシピ

4〜5人分
準備時間: 45 分
オーグメンティング&エクストラクティブ

材料(アメリカの1カップは約240ml)

寿司飯

米  1½カップ (オーグメンティング)

ギー  小さじ½

ミネラル塩  小さじ½ 

水  2½カップ

ムング豆

ムング豆  1カップ *一晩水に浸す(エクストラクティブ)

ギー  大さじ2

クミンシード  小さじ1½ 

コリアンダーパウダー  小さじ½ 

アサフェティダパウダー  小さじ¼ 

ミネラル塩  小さじ1 

昆布  1切れ *細かく切る

水  4カップ

 
ココナッツニンジン

ニンジン(千切り)  3カップ *(オーグメンティング) 

ココナッツオイル  大さじ2 

ショウガ(すりおろす)  小さじ1 

ココナッツの果肉(刻む)  ¼カップ * 

アスパラガス ショウガ風味

アスパラガス(スティック状に切る) 3カップ   (エクストラクティブ)

ギー  小さじ1

ショウガ(すりおろす) 小さじ1 

ターメリックパウダー  小さじ1 

挽きたての黒胡椒  小さじ¼ 

ゴマ  小さじ2

海苔  4〜6枚(オーグメンティング)

生のバジル(刻む) 大さじ2 (エクストラクティブ) 

アボカド(スライスする)1個(オーグメンティング)

作り方

米を研ぎ、30分ほど水に浸けておきます。

  1. 水を沸騰させ、米、ミネラル塩、ギーを入れます。

  2. 蓋をして約25分弱火でコトコト加熱します。炊飯器でも可能です。

  3. その間に、ムング豆も調理します。鍋にギーを熱し、クミン、コリアンダー、アサフェティダを入れて、香りが立つまで1〜2分加熱します。

  4. ムング豆を加え、豆とスパイスがよく絡むように混ぜます。

  5. 水、塩、昆布を加え、沸騰させます。

  6. 蓋をして弱火にし、45分または豆が柔らかくなるまで煮ます。圧力鍋を使えば、20分くらいに短縮することができます。

  7.  ご飯と豆がほぼ炊きあがったら、野菜の調理を始めます。鍋にココナッツオイル大さじ2を熱し、ショウガを加えて香りを立たせます。

  8. ニンジンとココナッツを加え、全体をなじませます。

  9. ニンジンの¼の高さまで水を加え、蓋をして、ニンジンが柔らかくなるまで弱火で煮ます。 

  10. アスパラガスを調理します。鍋に小さじ1のギーを温めて、ターメリック、黒コショウ、ゴマを加え、香りが立つまで熱します。

  11. 刻んだアスパラガスを加え、アスパラガスの高さ¼まで水を入れます。

  12. 2~3分、またはアスパラガスが柔らかくなり、鮮やかな緑色になるまで、弱火で調理します。火を入れすぎないように気をつけましょう。

  13. スライスしたアボカド、バジル、海苔と一緒に盛り付けて完成です。

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