By Myra Lewin
かつて私は車のレースをしていて、車の修理も自分で行なっていました。私が14歳の頃、テネシー州の東部にいた頃のことです。その頃は多くの時間を車の修理工場で整備士の人たちと一緒に過ごし、丘陵を車で駆け抜けていました。そして車輪の間、車の幌の下に座っていると自由を感じられる気がしました。カーブに迫りながら運転し、集団の先頭を走るなど、アクションの一部になることが好きだったのです。私は小さくて、若く、かなり向こう見ずで、明らかにかなり男性的なエネルギーに通じていました。
大人になってからも、私は会社という社会の中で男性的な質を頼りにしていました。駆り立てられるように働き、決断力がありました。私は、締め切りよりも前倒ししてプロジェクトを終わらせることが好きでした(まるでレースで競うのが好きだったように!と言えるでしょう)。自分自身を追い込み過ぎ、急がせ過ぎていました。何かを証明しなければならない、と強く感じていました。
何かを証明しなければならない、と強く感じていました。
そのように男性的なエネルギーを使い過ぎていたときには、自分が行きたいと思ったところには辿り着けませんでした。それどころか身体を壊して病気になりました。長い間このブログを読み続けてくれているあなたなら、私が30歳の時に慢性関節リウマチと診断されたことを知っていると思います。医者からは治らないと告げられ、他に解決策を探すしかありませんでした。バランスの取れた状態を見つけるために、していたことを変えなければなりませんでした。そうして、私はヨガとアーユルヴェーダに導かれたのです。
ヨガとアーユルヴェーダのプラクティス(練習と実践)を通じて私は、柔軟性、忍耐強さ、共感などの自分の中の女性的なエネルギーとよりつながるようになりました。そして、人生にアプローチするバランスの良い方法を見つけるには、それらがいかに重要なものであるかに気がついたのです。 そして、バランスのための鍵となるのは、プラーナ(生命力)を司る私たちの一部である、微細なエネルギー体を理解することだと発見しました。
この微細なエネルギー体について、少し見てみましょう。このエネルギー体は、ナディと呼ばれるチャクラからの微細なチャンネル(経路)でできています。ヨガのテキストによると、72,000の通り道があり、中でも重要なのはスシュムナ、イダ、ピンガラです。
スシュムナは、ムーラダーラ、背骨の底部にある根っこのチャクラから、サハスラーラ、王冠のチャクラを通っているメインのナディです。イダとピンガラ・ナディは、スシュムナの周りを螺旋状に二本でまわっていて、この3つの経路は目と目の間のアジュナ・チャクラで出会います。この3つのナディは一緒になって、体のエネルギーシステムの質を決定づけ、神聖な女性性と男性性のエネルギーを司ります。
ピンガラ・ナディは、男性性と体の右側を治め、脳の論理的な側である左側を活気づけます。ピンガラのエネルギーは、体の中の太陽と考えられ、温かく刺激が感じられます。ピンガラは外の世界に従事します。知性の燃料となり、遂行するための力となります。
イダ・ナディは、均衡のもう一つの半分です。心身が働く際の女性性の原理です。直感的な右脳と体の左側を活性化します。月のイダは内側を流れ、冷ましのエネルギーを伴って滋養を与えます。イダは、鋭い洞察力、共感、つながることを可能にします。
イダとピンガラが螺旋状になって、背骨の周りを上がっていくと想像すると、直感と合理性の永遠のダンスに対する真価の感覚を得ることができるでしょう。そして、あなたという存在の中に築かれた創造の知性を理解することができるでしょう。これらのエネルギーが調和のとれたとき、目を見張るような源となり、判断の能力が、生命の自然の流れの中で深い信頼とともに対を成せば、どんな問題でも解決できるようになります。
しかしながら、社会情勢、ドーシャの乱れやアグニの弱りのような要素が、1つのエネルギーに過剰に頼る状況を作り出します。1つのナディが継続的に優位になっていると、そのエネルギー体のバランスの乱れが、実際の肉体にも現れてきます。
私はしばらくの間、体が与えてくれていた信号に耳を傾けるには急いで動き過ぎていて、結果としてかなり深刻な病気になりました。しかし、この経験がそれまで自分のしていたことを改めて見直し、やめる動機となりました。私はすべての時間を自分の外側の世界をコントロールしようとすることに費やすのをやめ、代わりに自分の内側に目を向けるようにしました。少しずつ、私は薄皮をむくように本来の自分に戻り、自分の内側の甘やかでシンプルな、深淵なる知性を見つけることができました。私は自分の中の神聖な女性性とつながったのです。
だからこそ、私はみなさんにも私の体験をシェアしたいと思います。毎日、しばしの静寂のときを過ごし、あるがままを許容するのです。静かに座り、内側に向かいます。強ばりや痛みがある場所があるでしょうか?それらの場所は、いかにエネルギーを流すかの手掛かりになります。あなたが、論理的であったり強い自己主張をするなど、男性性を強調するような日々を送っているならば、特に体の左側に注意を向けてください。熱いですか? それとも冷たいですか? 軽いですか重たいですか?
もし心地の良くない箇所を見つけても心配しないでください。ヨガとアーユルヴェーダには、体の中のプラーナの流れを妨げるものを解放し最適化するための プラクティス(練習と実践)・ツール がたくさんあります。ぜひ次のブログ投稿を楽しみにしていてください。次回は、イダとピンガラの不純物をクリアにすることで、心と体のバランスを整えるための素晴らしいプラーナヤマについて紹介します。
覚えておいてください - あなたは、あなたが思っているよりもずっと素晴らしい存在です。自分の内側に入って、自分自身で見つけてください。