「体に良い」と言われている食べ物も、食べ過ぎたり食べ合わせが悪いと全く違う効果をもたらす可能性があります。Hale Puleにアーユルヴェーダコンサルテーションを受けにくるクライアントさんと話していて、そのことをよく実感します。健康に良いことを正しくやっているはずなのに、ガスや便秘、不安症など、その他にも症状を感じているようです。コンサルテーションで、一枚一枚玉ねぎの皮をはがすように彼らの日々の習慣の真相を紐解いていくと、健康的な食べ物を摂りすぎていたり、アグニ(消化の火)を弱めてしまう食べ方をしていることが分かってきます。
ヨーグルトが良い例です。アーユルヴェーダのテキストには、時々少量を適切な食べ合わせで食べれば、ヨーグルトは消化を助けると書いてあります。しかし、ヨーグルトは酸味が強いので、食べ過ぎるとピッタドーシャが上がりアグニが弱まります。日常的にヨーグルトを食べている多くの人たちには、にきびや炎症、イライラしやすいなどといったピッタの症状が見られることが多いです。
また、食べ過ぎに限らず、食べ方もバランスを乱す原因になります。大きなボウルに入ったヨーグルトとフルーツの組み合わせを朝ごはんに食べる人も多いと思います。この朝食は、消化にいくつかの点で影響を与えます。まず、ヨーグルトは通常冷たい状態で提供されることが多いと思います。冷たいものは例外なく消化を妨げるうえ、乳製品は濃くて重たい質を持った食べ物で、冷たくしないで食べたとしても消化するのに体がたくさん働かなくてはなりません。ですから、常温かもしくは温めて、かつ消化を促進するスパイスと一緒にいただくのがベストです。次に、ヨーグルトをフルーツと合わせるとガスが発生します。フルーツはヨーグルトよりもずっと早く消化されるのですが、体が自然に消化が最も遅い食べ物とペースを合わせるため、消化が早いフルーツは他の食べ物を待っている間に消化管で発酵し、ガスが発生します。3つめは量で、多くの人が必要以上の量を食べてしまうためピッタのバランスが乱れた時に起きる症状が現れる可能性があります。良いものの摂りすぎも問題です。
インバランスや不快感を伴うことなくヨーグルトの効能を楽しめる一つの方法がラッシーです。
ラッシーは善玉菌を取り入れるのに良い飲み物です。アグニが最も強い時間帯にいただく昼食と一緒に、コップ半分飲みましょう。「程々」を忘れないようにします。抗生物質を飲んだ後など、腸内フローラを増やす必要がある場合は、タクラ、またはバターミルクを1日一回、2週間ほど続けると良いでしょう。ヨーグルトよりも酸味が少ないため、ピッタの火が上がりにくいです。
ヨーグルトラッシーのレシピ
2人分
オーグメンティング
準備時間: 2 分
あなたのアグニの状態やドーシャバランスによって様々なスパイスのバリエーションがあります。ヴァータもしくはカパを鎮めるには、黒胡椒やハチミツを加えてみましょう。ピッタを鎮めるには、メープルシロップで甘みをつけ、フェンネル、コリアンダー、ミントを加えましょう。
材料(アメリカの1カップは約240ml)
ホールミルクで作ったヨーグルト ½カップ(フレッシュに培養されたものが好ましい。)
温かい水 ½カップ
メープルシロップまたはハチミツ 大さじ¾
お好みのスパイス ひとつまみ(上記を参照)
作り方
すべての材料をブレンダーにいれて20秒撹拌するか、なめらかになるまで混ぜましょう。温かい状態、または常温で飲みましょう。とっても簡単ですよね!