豆類はアーユルヴェーダ食の中でも中心的な役割を担っています。豆は消化の良いタンパク質を多く含み、グランディング効果が高く、値段も比較的安価。アーユルヴェーダの食事には欠かせません。Hale Puleでは食料棚にいろんな種類の乾燥豆を置いています。毎日、豆と色々な穀類とを混ぜ、オーグメンティングとエキストラクティブの野菜を60:40の割合で料理すれば、その日の食事はこれで決まり。毎日美味しいご飯が楽しめます。
豆はお腹にガスが溜まらないの?
消化不良気味の人がこう言うのをよく耳にします。「豆を食べるとガスが溜まるから、食べないようにしているんだ。」これに対してHale Puleではこう答えます。「ガスは豆のせいではありません。その食事の前にあなたが習慣的にしたことが、ガスの犯人なのです。」
アグニつまり消化の火は、健康の要(かなめ)です。食べものがしっかりと消化できれば食べたものから最大限のプラーナを吸収することができて、あなたは最高の気分を味わうことができ、見た目も健康になります。けれど、アグニが弱まっている時は(一般的にアグニが弱まるのは、しっかりと噛めていないこと食べ合わせが悪いこと、一度の食事での食べ過ぎが原因です)、豆類や乳製品のような重たい食べものは、消化がやや困難になります。結果、豆が分解される時に、食べものの不十分な消化によって体内で発生しているガスが、エクストラクティブの質(抽出)によって押し出されるのです。
アグニを高め、ガスを溜めずに豆を常食するには、いくつかの手順があります。まず、たいていの豆類は、一晩水に浸してその水は捨て、新鮮な水で煮ます。次に、消化を助けるクミンやコリアンダー、フェンネルといったスパイスで火を通します。最後に、煮汁の中に昆布を入れましょう。昆布は豆に含まれるタンパク質を分解して消化しやすくします。昆布やその他の海藻には、からだから放射能を排出する効果があり、塩味です。常食するにふさわしい食材です。
缶詰の豆は使ってもいい?
アグニは作りたての食べものを食べることで強化できます。残り物や食事の24時間以上前に調理された食べものには十分なプラーナが含まれていません。缶詰の豆は、あなたが戸棚から引っ張り出してくる何ヶ月も前、いえ、もしかしたら何年も前に作られたものです。缶詰の使用は一見楽なのですが、缶詰はあなたから健康と長寿の鍵となる生命力を奪います。圧力鍋はアーユルヴェーダの料理の心強い味方です。圧力鍋を使用すれば、15〜30分で出来たての豆料理が楽しめて、アグニも強くできます。
1週間の食事計画を数日前に立てましょう。そして豆は食べる前日の夜に浸しておきましょう。セルフケアのリズム作りなんて簡単なんですよ!
とろとろ挽き割りエンドウ豆と昆布
この料理は、挽き割りムング豆と挽き割りエンドウ豆を半々の割合で混ぜても美味しく作れます。どちらも火の通りが同じくらいの速さで、とろとろの舌触りが楽しめます。生のハーブを入れても美味しくできます。夏はミントがオススメです。
4人分
準備時間:25 分
材料(アメリカの1カップは約240ml)
挽き割りえんどう豆 ½カップ(最低8時間は水に浸しておく)
ギーかヒマワリ油 大さじ2
コリアンダーパウダー 小さじ½
ショウガ(すりおろす) 小さじ1
フェンネルパウダー 小さじ¾
昆布 5~7㎝(細かく刻んでおく)
生のバジルかコリアンダーのみじん切り ひとつまみ
作り方
圧力鍋で油を熱し、スパイスを加えて香りが立つまで火にかけます。
水に浸した挽き割りえんどう豆とお湯を 1½カップ加え、蓋をして圧力を上昇させます。
火を弱めて20分加熱します。
火を止めて、圧力を下げるために蓋をしたまま15分そのままにしておきます
とろとろのエンドウ豆にバジルかコリアンダーを散らして温かいうちにお皿によそって出来上がり。挽き割りエンドウ豆をもっととろとろにしたかったら、30秒ブレンダーにかけても良いでしょう。