アーユルヴェーダでは、私たちは5種類の食材だけで生きていくことができる、とされています。その5つとは、小麦、米、ギー、ミルク、そしてムング豆(緑豆)です。これだけでいいのです。
ダル(挽き割りムング豆はこう呼ばれることが多い)はここHale Puleの必需品です。消化しやすく栄養たっぷりで浸水の必要もなく、どんな日にもぴったりのシンプル食材です。挽き割りムング豆にはドーシャを静める作用があるため、大勢の食事を用意するときにはたっぷりと用意しておくのが賢明でしょう。
挽き割りムング豆の味は、様々なスパイスの組み合わせによく合います。今月はこの万能豆に焦点を当て、3つのレシピを紹介しましょう。1つ目はオリーブオイルとバジルで作るイタリア風です。2つ目はギーと消化補助スパイスで作る、伝統的インド料理のダルです。最後に紹介するのは、先日のマイラのベトナム旅行からインスピレーションを得て誕生した、レモングラス入りレシピです。
アーユルヴェーダ流のスパイスの使い方を覚えてください 。同じ味のダルを2度も食べることがなくなります。まさに今Hale Puleでは、挽き割りムング豆はこんなにもバライエティに富む食材なんですよ、というのを広めるために、ダルのレシピ108種の本を編集中です。(2022年3月現在、英語版発売中。日本語版準備中)
挽き割りムング豆の調理法
挽き割りムング豆の基本調理法は、どのスパイスを使用しても同じです。Hale Puleのアーユルヴェーダ・シェフ・トレーニングでは、調理法を紐解いて分かりやすく解説し、シンプルな手順で指導しています。トレーニング終了後には、多くの生徒が家でもダルを定番メニューとして取り入れています。作り方は次の通りです:
中火の鍋に油かギーを加えます。
塩を加えます。
次に、ホールのスパイスを加えて香りがたつまでじっくりと火を通します。
パウダーと生のスパイスを加え、香りがたつまでじっくりと火を通します。
挽き割りムング豆を加えて油とスパイスとからめるように混ぜ合わせ、数分火を通します。
水をひたひたに入れて煮ます。
この手順をマスターしたら、挽き割りムング豆とお手軽なスパイスで栄養たっぷり美味しい一品が簡単に用意できます。
アーユルヴェーダの簡単お料理レシピ「いろいろ挽き割りムング豆」
ムング豆(緑豆)は、皮をむいて割ると火の通りが良くなって、消化もしやすくなります。挽き割りムング豆を切らして困った時はホールのムング豆でも構いませんが、最低8時間は水に浸し、いつもよりも長めに調理してください。
ジェノバ風ダル
2 人分 (アメリカの1カップは240ml)
準備時間: 25 分
エクストラクティブ
オリーブオイル 小さじ2
ミネラル塩 小さじ⅛
生のイタリアンバジル(刻む) 4〜6枚
乾燥オレガノ 小さじ¼
アサフェティダ(ヒング) 小さじ⅛
挽き割りムング豆 ¼カップ
水 ½〜¾カップ(どろっとさせたい場合は少なめ、スープのように薄くしたい場合は多めに入れる)
デリ風ダル
2 人分 (アメリカの1カップは240ml)
準備時間: 25 分
エクストラクティブ
ギー 小さじ2
ミネラル塩 小さじ⅛
おろしショウガ 小さじ1
マスタードシード 小さじ⅛
ターメリックパウダー 小さじ¼
クミンパウダー 小さじ½
コリアンダーパウダー 小さじ¼
挽き割りムング豆 ¼カップ
水 ½〜¾カップ(どろっとさせたい場合は少なめ、スープのように薄くしたい場合は多めに入れる)
ハノイ風ダル
2 人分 (アメリカの1カップは240ml)
準備時間: 25 分
エクストラクティブ
ゴマ油 大さじ1
ミネラル塩 小さじ⅛
切り昆布 小さいものを2切れ
みじん切りのショウガ 小さじ1½
レモングラスの茎 親指大を3切れ
フェヌグリーク 小さじ¼
挽き割りムング豆 ¼カップ
水 ¾カップ(どろっとさせたい場合は少なめ、スープのように薄くしたい場合は多めに入れる)
作り方
圧力鍋か鍋でオイルを温めます。塩とスパイスを加えて香りが立つまで1〜2分程度火を通します。
挽き割りムング豆を加えてよくからめ、1〜2分かそれ以上火を通します。
好みの分量の水を入れて蓋をします。
圧力鍋の場合は、圧力がかかったら弱火にし、16〜18分加圧します。普通の鍋の場合は、いったん沸騰させてから火を弱めます。35分程度炊いて、ダルがとろりとしてきたら火から下ろします(沸騰したお湯を追加しないといけないかもしれません。水分が蒸発しきらないように目を離さないでください)。
あなたはダルをどんな風に調理しますか?あなたのオリジナルレシピがあったらこちらにメッセージを送ってください。