アーユルヴェーダのある食生活を送ると消化が良くなります。さらに、1日のエネルギーが安定し、心が穏やかにもなり、数多くの素晴らしい恩恵を受けることができます。そしてなんと、アーユルヴェーダ食にはデザートが付く時もあるのです。
そうなのです。アーユルヴェーダでは人生の甘さと料理の甘さは良いこととされているのです。甘味には滋養があり、グラウンディング効果が高く、心身を穏やかにする効力があります。従来の「デザートとはかくあるべき」という考えを、もっと何か愛に溢れるものと置き換えてみましょう。例えばこのキャロットハルヴァはどうでしょうか。
バランスをもたらすアーユルヴェーダデザート
アーユルヴェーダの食事には、バランスの整った状態に戻すという意図があります。そこではデザートも一役買うことができるのです。ただし、以下のことを念頭におきましょう。
その1:今までは「食後のデザート」と考えていたものを食事の一部として食べること。アーユルヴェーダのパンプキンパイなら、パンプキンとパイ生地は、その回の食事のオーグメンティングの食べものとして扱います。一回の食事の6割を甘味のもの、つまりオーグメンティングの食べもので占め、残り4割を苦味や渋味の食べもので占めるようにします。この違いについてはこちらの記事を参考にしてください。
その2:一度の食事で食べ過ぎないようにすること。一口一口を存分に味わい、一回目のゲップが出たらそこでおしまい。これはからだからの大切なサインです。「ちゃんと消化できる量はもう食べましたよ」というお知らせなのです。一度ゲップをしたら、それ以上は食べないでください。消化不良や体重増加に悩まされる日々にお別れ. できます。
その3:他のラサつまり味と一緒に甘味の食べものと未精製の甘味料(メープルシロップ、ジャガリー等)を美味しくバランス良く食べること。味蕾を過度に刺激したり鈍らせたりするラジャスとタマスの食べものは一切食べないようにしましょう。するとすぐに、今までは認識できなかった甘味が感じられるようになり、味覚が広がるのが分かります。
このキャロットハルヴァは伝統的なインド料理や中東のスイーツのアーユルヴェーダバージョンです。甘味の食べものを新しいやり方で試してみるのにピッタリです。美味しく健康的なスイーツのある人生を送る方法の一つとして、このレシピを今週の食事計画に取り入れてみましょう。
キャロットハルヴァのレシピ
4人分
準備時間:45 分
オーグメンティング
このハルヴァのレシピは、カボチャを代わりに使うこともできるし、カボチャとニンジンの両方を使って作ることもできます。
材料(アメリカの1カップは約240ml)
ニンジン6本(大きめのもの、すりおろす)約3カップ
ギー 大さじ3〜4
ジャガリーかスカナット、メープルシロップのどれか 大さじ2〜3
カルダモンシード(すりつぶす) 小さじ¾
シナモン 小さじ¾
ミネラル塩 1つまみ
アーモンド(皮をむいてみじん切り)(アーモンドを一晩水に浸すと消化しにくい皮が剥けやすくなります) 大さじ4
全乳か生乳の牛乳、ライスミルクのいずれか 1カップ
作り方
鍋でギーを温めます。
アーモンドとスパイスを加えて香りが立つまで火にかけます。
ニンジンとジャガリーを加えてよく混ぜます。
水と牛乳を加えます。
火を弱めて蓋をし、水分がなくなるまで煮詰めます。
そのままよそってもいいし、調理後にブレンダーにかけると滑らかな食感になります。 ハルヴァをオーブン皿に入れて上から押し、そのまま置いてバーにしてもいいでしょう。