夏の暑い日には、多くの人が冷たい飲み物に手を伸ばすことでしょう。一見すると、冷たい飲み物を飲むことは理にかなっているように思えます。外が暑いから、冷たい物を飲む。でもよく考えてみてください。氷や冷たい飲み物は、あなたのアグニ（消化の火）にどのように影響するでしょうか？
アグニ（消化の火）は、私たちが食べたものだけではなく、感情、人生における経験の消化も担っています。火と同じように、アグニにはケアが必要です。火がくすぶったり強くなりすぎたりすると、結果として消化不良が起こり、バランスの乱れからくる症状が現れ、病気になります。アグニのバランスが取れているときには、消化の火は寒い時期に強くなり、暑い時には弱くなります。このことによって、寒い冬の季節には、より重たい食べ物を食べて体を温かく保つための保護的な組織の層を持つことができます。反対にアグニの弱い夏は、軽めの食事に惹かれるかもしれません。
暑い時に何を食べたら良い？
夏の間にアグニ（消化の火）が少し弱まるのは自然なことなので、冷たい飲み物や冷たい食べ物（もちろん、アイスクリームも含みます）を食べるのは体に負担がかかります。冷たいものはなんでも、アグニを抑制し弱らせます。晴れた夏の日に大きなグラスで冷たいアイスティーを飲むことはいいアイデアのように思うかもしれませんが、慢性的な消化不良を起こし、結果としてアグニを強く燃やす必要のある寒い時期への移行を難しくします。
一年を通じてバランスを保つために、この夏は（冷たい食べ物ではなく）冷ます作用のある食べ物を取り入れてみましょう。ここであげるのは、冷たいとか温度が低いというのではなく自然の質として冷ましの性質を持つ食べ物です。いくつかご紹介します。
ハイビスカス
バラ
ミント
ココナッツ
白米
オート麦
乳製品
甘い果物（例：イチジク、洋梨、デーツなど）
きゅうり
小豆
ビーツ
コリアンダーの葉
夏にぴったり！冷ましの「ハイビスカス、バラ、ミントのハーブティー」
3つの冷ましのハーブを使った、暑い夏にぴったりの甘くて、少しずつ飲むことができる、冷ましの（冷たくない）ブレンドティーをご紹介します。このお茶を朝作って瞑想の前に少し飲んだり、午後の休憩の時に室温で飲んだりしてください。氷を使わずに、ハーブの作用によって自然と体の温度を下げ、アグニを最適のレベルに保ちましょう。
材料（アメリカの１カップは約240ml）
材料（アメリカの１カップは約240ml）
4人分
水（濾過したもの） 2カップ
乾燥したハイビスカス、バラの花びら、ミントの葉 各小さじ1