年末年始は飛行機に乗る予定ですか?
長距離を高速で移動できることは有難いことですが、この移動に対してケアをしなければ、飛行機での旅は私たちの体にバランスの乱れをもたらします。
アーユルヴェーダは飛行機の登場より数千年も先行しているものの、アーユルヴェーダ療法の原則は飛行機での旅行から影響を受けた体の回復にも確実に当てはめられるのです。 五大元素(要素)、性質、doshas ドーシャ(3つの生命力エネルギー)を単純に検討してみましょう。
機内で座っているところを想像してください。この体験はどんな性質でしょうか?「乾燥」、「移動」、「軽さ」の性質が思い浮かびます。主な元素は何でしょうか?「風」、「空」です。まさにvata dosha ヴァータ・ドーシャ(「風」、「空」の元素から成るエネルギー)の事を述べているようです。アーユルヴェーダの原則「似たものが似たものを引き寄せる」を考えれば、飛行機での旅行はヴァータが持つ性質をすべて備えていますから、ヴァータ・ドーシャを増やすと言えます。
飛行機での旅行のドーシャに与える影響を最小限にするために、アーユルヴェーダの救済手段をとることができます。「反対の性質のものがバランスをもたらす」ので、冷たく、乾燥した食べ物を口にするよりも、温かいもの、火の通ったもの、グラウンディングさせるようなもの を食べることが良いでしょう。そして、旅行の前後、旅行中にmudra ムードラ(印、印相、手印)を実践することをお勧めします。
私たちの手には五大元素それぞれに関連したエネルギーが宿っています:
親指:「空」
人差し指:「風」
中指:「火」
薬指:「水」
小指:「地」
一定の時間 ムードラを結ぶとき、手の指で作った形が体の中の元素の流れを刺激し、ドーシャのバランスを整える助けをしてくれます。ですから、ムードラはエネルギーの循環を向上させ 、ヴァータを生じさせやすい性質の飛行機での旅行の影響を和らげてくれる簡単で効果的な方法なのです。1日がかりの長い空の旅は、ムードラや瞑想の実践をする良い機会です。そして目的地へ到着するころには、よりバランスが取れていることを感じられることでしょう。旅行前後にムードラを実践することもお勧めします。(というより、いつでも実践してみてください!)
旅行から受ける影響の均衡を取るムードラを4つご紹介します:
1. VARUNA MUDRA
ヴァルナ・ムードラ(水のムードラ)
旅行中から旅行後にかけて実践しましょう。
元素
「空」、「地」
ドーシャ
Kapahカパ(「地」と「水」の元素から成り立つエネルギー)、ヴァータ
方法
小指の先端と親指の先端を触れ合わせ、残りの3本の指は出来る限りピンと伸ばします。
特徴
体液のバランスを整え、水分不足からの病気を防ぎます。
実践時間
5分か、それ以上実践します。
効能
体液のバランスを整えることにより、血液をきれいにするのを促します 。
胃腸炎の痛み、筋肉の萎縮を防ぎます。
2. VYANA VAYU MUDRA
ヴィヤーナ・ヴァーユ・ムードラ (心臓のムードラ)
旅行中に実践しましょう。特に、飛ぶことに恐れを抱いている人は、新しい環境に慣れるように毎日実践してください。
元素
「水」、「風」、「火」、「空」
ドーシャ
pittaピッタ(火と水の元素から成り立つエネルギー)、ヴァータ
方法
薬指と中指の先端を親指の先端に触れ合わせ、人差し指の先端は親指の付け根のシワに当て、小指はピンと伸ばします。
特徴
心臓の働きをサポートします(特に心臓に不快感のある時)、体内のガスを減らします。
実践時間
出来るだけ頻繁に実践しましょう。心臓や血圧に困難のある人は、
1日2回、それぞれ15分間行うと良い結果につながります。
効能
心臓の働きを強化し、動悸を鎮めます。
排泄を規則正しくします。
胃の調子の乱れを取り除きます。
3. APANA MUDRA
アパーナ・ムードラ(消化のムードラ)
旅行中に実践しましょう。特に、到着したその夜にグラウンディングしていると感じるまでやってみてください。そうすれば、規則正しい排泄を促します。
元素
「空」、「火」、「水」
ドーシャ
ピッタ、ヴァータ
方法
中指と薬指の先端を親指の先端と触れ合わせ、人差し指と小指はピンと
伸ばします。
特徴
下向きのエネルギーの流れと排泄を規則正しくします。
実践時間
毎日45分間実践しましょう。より長く実践することで、より効果が
上がります。
効能
糖尿病を制御する助けをします。
便秘や痔を取り除きます。
排泄を規則正しくします。.
4. PRANA MUDRA
プラーナ・ムードラ(生命のムードラ)
旅行中、特に、飛行機が着陸し、地上走行している時に実践しましょう。目的地に到着後、そして食事やミーティングの前にもヴァータを鎮めるために実践してください。
元素
「空」、「水」
Dosha
カパ、ヴァータ
方法
薬指と小指の先端を親指の先端を触れ合わせ、人差し指と中指をピンと
伸ばします。
特徴
生きる力を高めます。弱いところが強くなります。日々実践することで、
人生での活動が楽しめるようになります。
実践時間
いつでも実践しましょう。5分間かそれ以上の実践が効を奏します。
効能
免疫力を高めます。
視力を向上させます。
疲れを取り除きます。