イシュワラ・プラニダーナ: 本当の自分を思い出す

 
 
 

ポッドキャストの日本語訳

みなさん、こんにちは。
Hale Puleのポッドキャスト「Everyday アーユルヴェーダ&Yoga」のマイラです。春の終わりを迎え、日が長くなり、暖かくなってきました。植物が新しい葉を伸ばし、実をつけ、野菜を実らせています。鳥のさえずりも聞こえてきます。季節の変わり目は、心を柔軟にし、フレッシュに保つのにとても良い時期です。私たちにはそれぞれ好きな季節がありますが、人生の全体像を見渡せば、一年を通していつでもベストな状態を見出すことができます。変化のリズムや自然のサイクルに感謝することで、私たちは永遠の精神である自分自身の不変の部分を思い出すことができるのです。そして、今年のヤマとニヤマの探求の最後である、イシュワラ・プラニダーナへと繋がります。

イシュワラ・プラニダーナは、実際には2つの言葉で構成されており、Ishvara イシュワラは選択、祝福、恩恵の支配者を意味します。最近では、神や、私たちの不変で永遠の側面、または私たちの真の自己として定義されています。Pranidhana プラニダーナとは、注意を向けること、祈ること、瞑想することです。つまり、この2つの言葉は、自己の永遠の側面に注意を向けることで、本当の自分を思い出すことを象徴しています。イシュワラ・プラニダーナは、私の心の神への献身を意味します。それは、完全な献身の実践です。

選択の支配者としてのイシュワラは、私の中に、私の心以外に私の選択に影響を与えるものがあることを意味しているのかもしれません。現世で私の心に影響を与えるものは何でしょうか?私のサムスカーラ、つまり今世で経験した印象とそれに対する私の反応、受胎時の両親のドーシャバランスやアンバランス、毒性、妊娠中に母が浴びたもの、過去世からのカルマ、別の言い方をすれば、今世で私が学び成長する機会、ドーシャやアグニのバランス状態やアンバランスが挙げられますね。

でも、今挙げたものはすべて、それらに対する自分の対応で違いが出てくるのです。そこで、アーユルヴェーダは私たちの生活にとってとても重要なのです。私の心がどのように働くかによって、この人生で与えられたものに対する反応が決まりますが、それは食事とライフスタイルに大きく影響されます。 

アーユルヴェーダでは、アンバランスは私たちのハイヤーセルフ、つまり心の神、プルシャとの断絶から生じていると考えています。そして、私の心の神に近づくための選択をする能力は、自然なものであり、私の選択によるアンバランスが妨げになっているだけなのです。私たちの心の自然な状態は、サットヴァ、バランス、調和です。 

ですから、私がその方向に自分を向けていれば、イシュヴァラは私の選択の支配者になることができます。外側の生活に気を取られていると、自分の心の神を忘れてしまい、周囲のすべてをコントロールしなければならないと考えるようになり、物事のタイミングに執着するようになります。大変なことになります。だから、この内なる霊的なつながりが、生きるための基盤として必要なのです。

 イシュワラを神と考えると、多くの人にとって、いろいろなことが思い浮かぶでしょう。私たちの多くは、神といえば何らかの組織的な宗教や、制限を連想したりします。

私は人生の初期、その当時出会った宗教を拒絶していました。制限的で批判的、私が神や宗教の本質として理解できることとは正反対の性質に思えたからです。しかし、宗教から離れると同時に、スピリチュアルな自分という意識も捨てました。だから、しばらくの間、私はパチンの中の玉であるかのように感じていました。早くどこかに辿り着こうと先急ぎ、でも結局は制御が効かなくて壁から跳ね返される、ということの繰り返しでした。時間が経つにつれて、私はグラウンディングとつながりの感覚を持つために、私の周りの人々や物事をコントロールしようとするようになりました。

でも、当時は自分がそうしようとしていることに気づいていませんでした。私の人生における選択は、極端なものでなければ認識できないものでした。私は何度かキャリアを変え、何度かアメリカ中を移動しました。でも、本当に欲しいものが手に入るとは思えませんでした。私の人生は、次に見ているものが終わってから始まるような気がしていたのです。ヨガとアーユルヴェーダが私に与えてくれたのは、自分の外側にあるもの全てに依存することなく、私を導いてくれるツールでした。

イシュワラが私に語っているのは、恩恵や祝福は私の選択から、つまり私の選択する能力から生まれるということです。私が外的に経験する祝福は、内的に私が選択したことの反映に過ぎないのです。しかし、そこで問題になるのは、どうすれば賢明な選択ができるかということです。そこで登場するのがプラニダーナです。外に向かって行動することに集中するのではなく、内に向かって答えを探すという行動です。それは、私の心の神とのつながりによって、選択の力を培い、完全に経験することを可能にする献身なのです。

意味のある内なるつながりは、受け入れ、委ねることで生まれます。何について?何に対して?と思うでしょう。あなたが何かまたは誰かを受け入れるようになったときにどのように感じたかについて考えてみてください。安堵感、平和、開放感またはスペースを感じましたか?受容とは、抵抗を手放すことです。

私がニュージーランドに移住したとき、書類作成が始まりました。たくさんの署名、身分を証明するためのたくさんの要求。
私はこのプロセスに恐怖を感じ、数週間は拷問のように感じられました。そして、最終的にはそれを受け入れて、笑い話にするようになりました。
そして、電話の向こうの人たちも、それを笑い話にするようになりました。もう1つ書類にサインしてほしいんだ、と言われるんです。私は笑って、ええ、もちろんそうしますよと答えました。そして、私たちは一緒に笑い、それはとても簡単に過ぎ去りました。

受容とは、提供されたものを受け入れることです。しかし、より深いレベルでは、自分にとって何が現実なのかを見ること、あるいは何かを認識することです。例えば、私たち一人ひとりの中にある独自性を認識し、私たちの中にある統一性をも実現することができるということです。

そして、委ねることについてはどうでしょう。何に対して?人生のプロセスに委ねるのはどうでしょう。以前は、それは自分の力を手放すことだと思っていました。でも、実は、自分の中にある本当の力を主張することなのだとわかりました。これは他人を支配する力ではなく、自己コントロールと五感の使い方の力です。つまり、日々の生活の中での選択...。

イシュワラ・プラニダーナの実践により、私たちは自分の選択の中にある力を見ることができます。そして、委ねることで、私たちが誰であるかの深さを見ることができるのです。実践することで、私たちが断絶した場所から行動するときと、私たちの中に常にあるこの神聖な源に身を委ねるときの違いがわかるようになります。心の神とつながるとき、私たちは教えられ、リラックスし、人生を冒険することができるようになります。ホビットのビルボのように。私たちは人生のさまざまな味を体験し、手放し、心の神と自分を一致させることで幸福を発見することができるのです。 

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