寒さの厳しい日々が続いています。夜が長いこの時期は、忙しくするのをやめて、内側に意識を向けると良い時期です。今年の目標はもう決めましたか?
新しい年のはじめに、倒立にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。クラウンチャクラやハートのチャクラにより多くのプラーナと血液が流れるだけでなく、倒立は、新しい視点を促し、新年にあたって、新しい自己感覚を持って前進していくことをサポートしてくれるでしょう。
今月は、シールシャーサナ(ヘッドスタンド)の準備のポーズにフォーカスを当てたいと思います。完全に逆立ちには(まだ)なりませんが、この準備のポーズは、フルポーズを行うのに必要なコアの力を鍛え、上半身と下半身のつながりを強化してくれます。ポーズに入る時、解放する時を特に意識して練習すれば、自分の体がこのポーズを取りながら穏やかでいるための新たな視点を得ることができるでしょう。この新たな視点を手に入れれば、自分が昨年歩んだ人生の道についても穏やかな心で受け入れられるようになるでしょう。
アーサナの概要
Hale Puleでは、アーサナのポーズを3つの要素:エッセンス(ポーズの意図)、アンカー(大地に根付かせる場所)、ストレングス(力を発揮する筋肉)に分けて考えます。
これは、体のどこがグラウンディングしているか、きちんとしたアライメントのためにどの筋肉を使っているかという、ポーズの意図をシンプルに覚えるためのツールです。正しいアライメントによって最適なエネルギーの流れをサポートし、末長く、持続可能な練習の環境を作りましょう。
エッセンス:コアの筋肉を鍛える
アンカー:ひじ下、手の側面
ストレングス:胴の筋肉
土台から築くシールシャーサナ(ヘッドスタンド)の準備
1. ひざとひじを床に着いて、つま先を立てます。ひざはお尻の真下に、ひじは肩の真下に置き、並びを整えます。上腕の外側を逆側の手で掴みます。このポーズを行っている間中、ひじとひじの間はこの距離を保ちましょう。
2. ひじは動かさずに、指を組み、下にきている小指を手のひらの方に内に入れ、平らな面を作ります。手のひらの間に空間ができるようにひじは真っ直ぐにし、両親指同士をくっつけて、指先は上を向けます。
3. ひざを床から浮かせて尾骨を上、かつ後ろ方向に持ち上げますが、太ももはアクティブにし、ひざは半分曲げた状態をこのポーズの間中キープします。同時に、ひじ下と手を大地に押し、頭は上腕と上腕の間にきます。鼻先、もしくは足の親指の間を見つめて5呼吸キープします。
4. 重心を前に移動させ、肩がひじの上に来るようにします。(肩関節に沈み込まずにしっかり大地を押して力を発揮させ、上背部は広く保ちます。)鼻先は親指上にきます。ひざは曲げたまま、坐骨は引き続き上、かつ後ろ方向に伸ばします。親指を見つめ、上半身の体の並びを感じながら、下半身がいつか浮かび上がるくらい軽くなっていくイメージ(シルシャアーサナのフルポーズ)をします。ここでも5呼吸キープします。ステップ3と4を交互に、あと2ラウンド行います。(合わせて3ラウンド)
5. 3ラウンド終了したら、ひざを床に降ろしてバラーサナ(チャイルドポーズ)、3〜5呼吸お休みしてから次のポーズに移りましょう。
よくある間違い
ひじが肩幅よりも大きく開いている。
ひじは最初にセットした位置から動かさないようにしましょう。肩関節を守るためです。
手首が曲がっている。
手のひら同士がくっついてる場合、外を向いてしまっている場合、いずれも大切なアンカーの役割をする小指側の側面が力を発揮できません。大地とのつながりを最大限にするために、手首はまっすぐにしておきましょう。
ひざがまっすぐに伸びている。
このポーズを行っている間中ひざは半分曲げた状態をキープしましょう。骨盤底筋をアクティブにしやすくするためです。(骨盤底筋は逆転のポーズであなたを持ち上げてくれる大切な筋肉です)また、上半身と下半身のつながりを強化してくれます。
背中が丸まっている。
ステップ3のとき、背骨と首が一直線の並びにくるようにし、首に余計な負担が掛からないようにすると、怪我を防ぐことができます。