バラーサナ(チャイルドポーズ):つらいときに行く場所

 
 

人生やアーサナでつらくなったら内側に入りましょう。

ヨガは、自己実現のため、真の姿を想起させるためのもの。私たちの求める高次のあり方は、すでに内側に存在しています ー 私たちは、ただ降参して自分の執着を明け渡せばそれでよいのです。

Balasana バラーサナ(チャイルドポーズ)は、この目覚めをもたらす降参の行為です。お腹を太ももの上に乗せ、自分のもともとの本質に出会います。視線を内側に入れて、子供時代の無垢と新しさ、あなたのハイヤーセルフがすべてであった時代に回帰するのです。

心身に限界を感じたら、いつでもバラーサナ(チャイルドポーズ)に入りましょう。呼吸が乱れたり、あるいは外側にとらわれていたら、ここに入ってください。キック&フロートのような逆転のポーズの後は、ここに入ってください。神経系が静まり、心が真ん中に戻ります。バラーサナ(チャイルドポーズ)に入る理由がなんであっても、内側に入ることで途方もない強さを見出すことができます。

Hale Pule流バラーサナ(チャイルドポーズ)

多くの人が、バラーサナ(チャイルドポーズ)では両腕を前に伸ばして両膝を開くように指導しています。けれど、Hale Puleの方法はポーズの本質に忠実です。Hale Puleでは、両膝が脚の付け根のまっすぐ前に来るようにして、両腿を閉じ、両腕は体側に伸ばして、そっと足の裏を持ちます。このバリエーションで生まれる違いはささやかに見えるかもしれませんが、その効果は深く沁みます。両脚を揃えていると、股関節の靭帯に一切の負担をかけずに完全に休むことができ、背骨は優しい曲線を描き、drishti ドリシュティ、すなわち視線・目線は内側に入り、神経系が静まります。両腕を体側に伸ばしていると、手先足先まで血液を送り出す心臓のポンプに大きな負担をかけずに済みます。そして純粋な平穏と降参が起こります。下のよくある間違いを見て、さらに詳しくポーズを知ってください。

​​アーサナの概要

Hale Puleでは、アーサナのポーズを3つの要素:エッセンス(ポーズの意図)、アンカー(大地に根付かせる場所)、ストレングス(力を発揮する筋肉)に分けて考えます。

これは、体のどこがグラウンディングしているか、きちんとしたアライメントのためにどの筋肉を使っているかという、ポーズの意図をシンプルに覚えるためのツールです。正しいアライメントによって最適なエネルギーの流れをサポートし、末長く、持続可能な練習の環境を作りましょう。

エッセンス:神経を静める 

アンカー:前腿と足、おでこ 

ストレングス:身を任せる

土台から築くバラーサナ(チャイルドポーズ)

バラーサナ(チャイルドポーズ)は、圧倒されたり不安感を抱いたりしているときにぴったりのポーズです。ここで数分間呼吸をして、あなたの執着を明け渡してください。心の動揺が通り過ぎるまで口で呼吸をしても構いません。

​​1. かかとにお尻を下ろします。

​2. 上体を前に倒してお腹を腿の上に乗せ、おでこを地面につけます。両腕は脚に沿わせて後ろに伸ばします。手の平は上に向けてもいいし、そっと足の裏を持っても構いません。ここでリラックスして、ゆったりと均等な呼吸を整えていきます。

​ポーズの軽減法

体の柔軟性に制限がある場合は、おでこの下やお尻の下にクッションを敷きます。

足首や膝に負担がかかっているようなら、小さなクッションや薄いブランケットを丸めて足首下に敷いたり膝裏に挟んだりします。

​よくある間違い

両脚を開く。本来のエッセンスに忠実にポーズをとるために、両膝を閉じて、脚の付け根の真ん前に膝を置きます。こうすることで、背骨が柔らかい曲線を描いて意識を内側に引き入れることができます。靭帯と股関節に安らぎをもたらすこともできます。​

両腕を前に伸ばす。バラーサナ(チャイルドポーズ)をアヒンサすなわち体への思いやりの実践の場にしましょう。両手を足の裏に乗せておくことで、あなたを内側へ引き入れるエネルギーの循環の輪が閉じられます。さらに、肩関節をやわらかく保ち、手足に血液を送り出す心臓のポンプの働きを和らげることができます。

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