朝食に何をどのようにいただくかが、その日1日の質を左右すると言っても過言ではありません。しかし実際のところはバタバタしてしまって、3食のうちで最も軽視されがちなのではないでしょうか。コーンフレークや冷凍ワッフルに手を伸ばす前に、考えてほしいことがあります。睡眠を取っている間の7-9時間は断食状態にあります。ということは、朝食はその状態を絶つ食事(ブレイクファスト)であり、私たちに必要なのは、多すぎずも少なすぎもない中位の量の、栄養があるプラーナに満ちた食事です。エネルギーをリセットし、アグニの火を起こしてあげる大切な食事、それが朝食です。
比較的寒く乾燥しているヴァータの季節には温かい朝食があなたをバランスの良い状態に保ってくれます。寒い場所に住んでいる場合は特にそうですが、きちんと座ってグラウンディングさせてくれる食事をとることによって、誰もがその恩恵を受けることができます。今回紹介するさつまいもを使ったポリッジは、20分で完成し、その場にいる必要もほとんどありません。
前日の夜に下準備をしておくと、より効率的に作ることができます。さつまいも、包丁、まな板をそのまま使えるように出しておくと良いでしょう。また、必要なスパイスを計るという行為は1日の最後にスローダウンするという意味でも有効です。(穏やかな眠りにつくためにできることをまとめた関連ブログ)さつまいもは前日の夜に切るとさらに朝の準備時間を短縮できますが、プラーナを最大化するにはやはり朝切るのがおすすめです。少しだけ早めに起きて、加熱調理をしている間に身支度をすればちょうど良いと思います。ちゃんと座ってポリッジを楽む時間が取れるように逆算して起床しましょう。その15分が難しいかもしれませんが、必ず体とマインドに及ぼすポジティブな影響を、すぐに実感できるでしょう。
さつまいもの甘さは子供達にも大人気ですし、様々なヴァリエーションで味を変化させることが可能なため、大人・子供に限らず愛されるレシピです。例えば、代わりにカボチャを使う、さつまいもでも違う種類のものにしてみる(私たちのお気に入りは紫芋)、刻んだナッツを加える、ライムを数滴垂らしてみる、調理した穀物をプラスしてみる、水の代わりに好みのハーブティーで調理してみる、などです。
さつまいものポリッジ
4-6人分
準備時間: 30 分
オーグメンティング
材料(アメリカの1カップは約240ml)
中サイズのさつまいも 3個(一口大の角切り。オーガニックの場合は皮を残す)
ギー 大さじ2
ショウガ(すりおろす) 小さじ½
シナモン 小さじ½
カルダモンポッド(鞘) 4個
クローブパウダー ひとつまみ
黒胡椒 小さじ¼
ミネラル塩 小さじ¼
作り方
ギーを温めたところにスパイスを加え、香りを立たせます。
さつまいもを加え、ギーとスパイスを絡めるように混ぜます。
さつまいもが半分隠れるくらいまで水を入れます。
フタをして7〜15分、柔らかくなるまで調理します。