暑さをクールダウンする夏ごはんレシピ

 

外の気温が上昇すると、体内のピッタがヒートアップすることがあり、結果、短気になる、怒りやすくなる、過度に汗をかく、などの症状が出てきます。「食べ物=薬」と捉えるとき、どのような食材を選べばバランスの取れた状態に近づけるでしょうか?virya ヴィールヤというアーユルヴェーダの概念、すなわち食べ物の「温める効果」と「冷やす効果」に着目することその答えが出るでしょう。

体を冷ます食べ物と、温める食べ物とは?

私たちが食べるものは、その後何時間も、時には何日にもわたってあなたの体とマインドに影響を及ぼします。もし夏の間、暑いと感じるときやイライラしやすくなっているときに、体を温める食べ物、例えば唐辛子や発酵食品を食べると、余計にピッタ・ドーシャを高めるので、体感温度もイライラ度もさらに上がるでしょう。同じように、冬の寒い間、恐怖や不安を感じているときに冷やす食べ物、たとえばきゅうりやココナッツを食べると、ヴァータ・ドーシャのバランスの乱れが悪化し、さらに恐怖感や不安感が高まるでしょう。

ヴィールヤを考えるとき、冷やす性質と温度的な冷たさ、また温める性質と温度的な温かさとは同じではないことを覚えておきましょう。つまり、冷やす性質を持つ食べ物を調理して、温かくして食べても、ピッタのバランスを整えてくれるということです。

夏場の暑いときに冷ます食材を積極的に取り入れることで、食べ物の薬効を上手に生かすことができるでしょう。ただし、例外ももちろんあって、例えば夏なのに寒いと感じている場合、冷やす性質の食べ物を食べることでさらにバランスを崩します。 アーユルヴェーダのコンサルテーションでは、一人ひとりの状態に合わせた、あなただけの最高の健康状態を実現するプラン作りをサポートしています。

夏におすすめ、ピッタを整えるサマーフード

夏に取り入れたい冷やす性質の食材の中から、Hale Puleのお気に入りをご紹介します:

  • ココナッツ(すべての形状:ココナッツオイル、ココナッツウォーター、ココナッツフレークなど)

  • ミント

  • ハイビスカス

  • パクチー

  • コリアンダー

  • フェンネル

  • カルダモン

  • あずき豆

  • ムング豆(緑豆) 

  • バスマティの白米

  • スティールカットオーツ

  • きゅうり

  • 苦味のある緑色の野菜(ケール、カラードグリーン、たんぽぽ)

  • ズッキーニ

  • サマースクワッシュ

  • さつまいも

  • カボチャ

  • フルーツ(デーツ、ベリー系、りんご、梨、マンゴーなどの渋みと甘みのあるフルーツ。グレープフルーツ、パイナップル、など酸味のある食べ物はウォーミング寄り)

  • 牛乳(ギーパニールも同様)​

冷ます性質の食べ物をいくつかを使った、ピッタを穏やかにするレシピをご紹介します。あずき豆、ココナッツオイル、フェンネル、コリアンダーを使います。チャパティ 、ソテーしたズッキーニとケールと一緒に合わせると、ピッタを鎮める完璧な食事が完成です。裏庭の木陰にテーブルを出し、家族、友人達と一緒にこの食事をいただきましょう。

暑さをクールダウンするあずきを使った夏ごはん

4人分
準備時間:35 分
オーグメンティング

材料(アメリカの1カップは約240ml):

ココナッツオイル 大さじ2 

あずき豆(一晩水にひたす) カップ½

アサフェティダ    耳かき1杯

ミネラル塩(岩塩)   小さじ½ 

フェンネルパウダー   小さじ3

コリアンダーパウダー   小さじ2 

ショウガ(擦りおろす)   小さじ3 

作り方

圧力鍋を使う方法

  1. 圧力鍋にココナッツオイルを中火にかけます。

  2. アサフェティダ、フェンネルパウダー、コリアンダー、ショウガ、塩を追加します。香りが立ち込めるまで1〜2分加熱します。

  3. 水に浸しておいたあずき(浸しておいた水は捨てる)を、圧力鍋に入れ、よく混ぜてスパイスとオイルをなじませます。

  4. 豆が浸るくらいまで水を入れます。

  5. フタをして、圧力のかかった状態になったら火力を落とし、22分程、豆が柔らかくなるまで調理します。自然に圧力が抜けるのを待って、温かいうちに、または常温でいただきましょう。


普通の鍋を使う場合

上のレシピとほぼ同じですが、水の量を豆の上2.5センチくらいまで増量します。1時間程度、あずきが柔らかくなるまで調理します。

アーユルヴェーダ料理が初めての方、是非、アーユルヴェーダ料理入門オンライン・ワークショプの受講をご検討ください。

 
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