ゲストブログ:「料理に不器用だった私が、アーユルヴェーダのシェフに 〜キッチンでの私の旅路」(Lisaさんより)

私は以前キッチンで触るすべてのものを焦がしていました。当時、私のヴァータ/ピッタの気質はバランスが取れた状態とは程遠く、料理しているときにどのくらい調理すれば食べられる状態になるかということに注意を向け続けることがほとんどできませんでした。何度も悲劇を繰り返し、私は祖母の料理の素晴らしい腕前を引き継いでいないんじゃないかと疑問に思い始めるほどでした。ただ食べ物と料理に対してはずっと大きな情熱を持っていたので、いつの日か変わるときが来ると思って、そんな実験のようなことを続けていました。

そして遂に本気で、キッチンで心地よくいたいと思い、意識的な決断をしました。外食をやめ、材料を買ってきて自分の興味を刺激してくれるいろんな料理のレシピを探しました。しばらくの間は料理に不器用なままでしたが、本当に少しずつではありますが正しい方向に前進し始めました。徐々にキッチンにいるのが心地よくなりましたが、数ヶ月も経つと本当に料理が上手くなるには自分だけでは手に負えないと気がつきました。

​アーユルヴェーダを通して料理を学ぶ

アーユルヴェーダに出会って、それまでよりもものごとがストンと落ち着くようになりました。キッチンでのマインドセットを意識的に行うように、小さなことを変えることを始めました。そしてキッチンで料理しているものに集中できるようになりました。ちょうどいい栄養を得ることと、 アビヤンガのようなシンプルな実践が、わたしの注意を今に向けることに素晴らしい効果をもたらしました。


私はマイラ・リューインの著作『もっと自由に アーユルヴェーダ流食べ方暮らし方を買いました。料理が楽しくなり、新しいルーティンの素晴らしさを感じました。Hale Puleが、アーユルヴェーダ・シェフトレーニングを始めたとき、私は最初に申し込んだうちの一人でした。

​アーユルヴェーダ・シェフトレーニングが結びつける

アーユルヴェーダ・シェフトレーニングが、私が自分で本やビデオから学んでいたことをひとつに結びつけてくれました。ハーブ、スパイス、違う質を持つ食べものの使い方について話し合ったことは、現在私が料理をする上でのフレームワーク(骨組み)となっています。

Hale Puleのキッチンはとても神聖な場所です。ですので、マイラがトレーニングの後に1ヶ月残ってHale Puleの家のために料理をするチャンスを与えてくれたときには、こんなにサットヴァな環境で自分の新しいキッチンでのスキルを試せることを光栄に思いました。

1ヶ月間のHale Puleでのシェフの経験で、キッチンをどのようにオーガナイズするか、いかに多くの人数のための料理を計画するか、どのように自分の時間を使うのが最適なのかを学びました。それまではあまり気がつかなかったことですが、料理にとってほかのことよりも重要な面は、私の姿勢や自分のエネルギーをどのようにコントロールするかということです。私の体が健康で、自分と自分が食事を用意する人たちに対して優しく接しられる状態に持っていくことを学びました。自分自身が最適な状態でいないと愛情のこもった料理を作ることはとても難しいので、継続的に手放せる状態でいることが重要であると気がつきました。私が素晴らしい状態で料理するために不要なものを取り除くのに、直観力プラクティス のツールはとても役に立ちました。

​アーユルヴェーダ料理で自分の殻を破る

ある日私がドーサを作っていたとき、遂に自分の殻を破り、自分の創造的なエネルギーが自分の中を自由に流れはじめるのを感じることができました。私の以前の料理の仕方は、強い自分の意思を押しつけるものでした。しかし、ドーサを作っていたときには、その古いやり方は通用しなかったのです。ドーサは焦げ、ボロボロになり砕けてしまいました。そこで、私は解決策を考える代わりに、自分自身の直感を信じ、それに従うことにしました。その結果は、驚くほど価値のあるものでした! すべてのことがスムーズにいき、それまで必要としていたよりもずっと簡単に料理を準備することができるようになりました。そして、そのときに作ったドーサは、それまで食べた中で一番美味しく美しいものでした。自分の古い解決策よりも、新しい料理の仕方の方が良いことは明らかでした。

私の料理は、この数年で大きな変化を遂げました。今の私は、クライアントや友人、家族、そして自分自身に栄養を与える方法がわかっています。私は単に自分の感覚を喜ばせるためだけでなく、すべての過程を楽しみ愛をシェアするために料理をしています。

私は自分の食べものを6回楽しむことができると学びました。それは、計画するとき、準備するとき、調理するとき、食べるとき、消化するとき、排泄するときです。これがHale Puleのプラクティス(実践・練習)であり、わたしはそのすべての面を楽しむことを学びました。食べものを通して自分のハイヤーセルフと再びつながることは、自分のできることの中で一番愛しいことの一つだと信じています。そして、そのことを学ぶチャンスを持てたことに感謝しています。

Lisa Åkesson Strykerは、スウェーデンで育ち十代の後半にファッション・モデルとしてのキャリアをスタートさせました。2015年にHale Puleで 200時間のラージャヨガ・トレーニング、スウェーデンでアーユルヴェーダ・ヘルスコンサルタントトレーニングを修了しました。2016年の夏には、 Hale Pule認定のアーユルヴェーダシェフになり、その後すぐにHale Puleでの研修を完了しました。以来、彼女はアメリカ、ヨーロッパ、アフリカでヨガとアーユルヴェーダを教えています。現在は、ドイツのハンブルグを拠点にして、アーユルヴェーダ料理やヨガのクラス、ワークショップ、アーユルヴェーダ・トリートメントやコンサルテーションを定期的に開催しています。

Lisaについての情報は、彼女のインスタグラム@areyouvedic、Facebookブログ www.areyouvedic.co.uk.をご覧ください。(※英語です)

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